お酒を飲む機会が増える夏


だからこそ気をつけたいのが、お酒を飲んだ後の帰り道です。


自動車を運転するのは当然ですが、自転車を運転するのも非常に危険です。


そこで今回は、自転車の飲酒運転で捕まった場合の罰則や罰金などを、事例も交えて解説します。


スポンサードリンク



自転車で飲酒運転すると捕まるの?



乾杯

そもそも、「お酒を飲んで自転車に乗ると捕まるのか」ということが疑問な方もいらっしゃるかと思います。


結論からお話しすると、お酒を飲んで自転車に乗る、つまり自転車で飲酒運転をすると捕まります


自転車には運転免許が必要ないですし、誰でも簡単に乗れる乗り物であることから、



「運転免許が必要ないから、見つかっても捕まらない」
「お酒を飲んで乗っても運転できるだろう」


などと軽く考えてしまいがちなのですが、それは大きな間違い


道路交通法第65条第1項には、


「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」


※「ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%B2%E9%85%92%E9%81%8B%E8%BB%A2)」より引用

という条文があります。


この場合の「車両等」というのは、自動車・原動機付自転車・軽車両・トロリーバス・路面電車のことを言います。


自転車は、このうちの「軽車両」に分類されます。


以前は「お酒を飲んで自転車を運転する」という方も多かったのですが、現在では「お酒を飲んで自転車を運転してはいけない」と決められているのです。


押して歩くのはダメ?



では、自転車で友人の家に行ってお酒を飲み、帰りに自転車を押して帰った場合はどうなのかというと、自転車を押している状態であれば捕まることはありません


「自転車を押している」ということは、「歩いている」ということになりますから、「歩行者」と同じ扱いになります。


あくまでも捕まるのは、お酒を飲んで自転車に乗っていた場合に限ります。


飲酒運転は2種類ある



自転車で飲酒運転をした場合の罰則や罰金についてお話しする前に、まずは飲酒運転の種類についてお話しします。


一言に飲酒運転といっても、道路交通法では飲酒運転を「酒酔い運転」「酒気帯び運転」の2つに分類しています。


「酒酔い運転」とは?



酒酔い運転とは、アルコールによって正常な運転ができない状態であるにも関わらず、車両等を運転することを言います。


検知されたアルコールの濃度に関係なく、酔っている状態で運転していれば「酒酔い運転」とみなされます。


「酒気帯び運転」とは?



酒気帯び運転とは、酒気を帯びた状態で車両等を運転することを言います。


具体的には、血液中のアルコール濃度が「血液1ml中3mg以上」、または呼気に含まれるアルコール濃度が「呼気1ℓ中0.15mg以上」の状態で運転していれば、「酒気帯び運転」とみなされます。





いずれにしても、アルコールには脳の機能を麻痺させる作用があるので、運転する際に必要不可欠な「認知」「判断」「操作」が正常に行うことができなくなる可能性が高いです。


ですから、飲酒運転は絶対にしてはいけないのです。


自転車で飲酒運転をした場合の罰則や罰金は?



 パトカー

では、自転車で飲酒運転をして捕まった場合の罰則や罰金はどうなるのでしょうか?


処分を受けるのは「酒酔い運転」のみ



まず、自転車で飲酒運転をしていて捕まっても、処分を受けるのは酒酔い運転のみです。


酒気帯び運転に関する罰則は、「軽車両は除く」とされているので、酒気帯び運転で捕まったとしても、注意や指導のみで処分は受けません(自転車での酒気帯び運転を推奨するわけではないのでご注意を)。


罰則や罰金はどのくらい?



自転車で飲酒運転をした場合、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」の処分を受けることになります。


実際に自転車で飲酒運転をして、罰則や罰金を受けた例としては、次のような実例があります。



自転車で飲酒運転をしていて転倒、パトロール中の警察官に発見されて酒気帯び運転が発覚した。



泥酔状態で自転車を運転していて転倒、通りかかった通行人が救急車を要請し、搬送先の病院でアルコールが検出されたことで酒酔い運転が発覚、10万円の罰金を支払った。



自転車で飲酒運転をしていて対物事故を起こし、現行犯で逮捕された。



スポンサードリンク



周りの人に対する罰則や罰金は?



自動車の飲酒運転の場合は、お酒を提供した人やお店、飲酒運転と知っていながら同じ車に乗っていた同乗者など、捕まった人の周りの人たちも罰則や罰金を受けますよね。


これは誰もが知っていることだと思います。


では、自転車の飲酒運転の場合はどうなのかというと、やはり周りの人たちも罰則や罰金を受けることになります



【自転車を提供した人】

自転車を提供した相手が酒酔い運転で捕まった場合、自転車を提供した人も「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」を受けることになります。



【お酒を提供した人・すすめた人】

お酒を提供した・すすめた相手が飲酒運転(酒酔い運転・酒気帯び運転の両方)で捕まった場合、お酒を提供した人も「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」を受けることになります。



【黙認していた同席者】

「飲酒運転になる」ということをわかっていたにも関わらず、一緒にお酒を飲んで、自転車で帰ることを黙認していた同席者は、「飲酒運転ほう助」で処罰される可能性があります。



飲酒運転をした本人だけではなく、「周りの人の罪も重い」ということになります。


自動車の運転免許への影響は?



車の運転席のダッシュボード回り

自転車に乗る方の中には、自動車の運転免許を持っている方も多いですよね。


どちらも同じ「車両」ですから、万が一自転車の飲酒運転で捕まった場合、「自動車の運転免許に影響が出るのではないか」と心配する方もいるはずです。


では、自転車の飲酒運転によって自動車の運転免許が影響を受けるのかというと、基本的には影響は受けません


自転車で飲酒運転をして捕まっても、自動車の運転免許の違反点数に加算されることもなければ、免許停止になることもありません。


ただ、これは現時点での話です。


愛知県では免停になる!



愛知県では、自転車で酒酔い運転をした場合は最大で180日間の自動車運転の免許停止処分を受けることになります。


道路交通法第103条には、


「運転免許を受けた者が著しく交通の危険を生じさせるおそれがあるときは、6か月を超えない範囲で免許の効力を停止することができる」



という条文があります。


この条文が、愛知県が罰則を決めた理由です。


簡単に言うと、「自転車で危険運転をした」ということは、「自動車でも危険運転をする可能性が高い」ということ。


自転車の飲酒運転による事故が後を絶たない状況なので、このような罰則のある自治体は、今後徐々に増えていく可能性があります。


重大な事故を起こすと当然影響する



自転車で飲酒運転をしている状態で重大な事故を起こした場合は、愛知県でなくても自動車の運転免許に影響します。


これは当然のことですね。


自転車で「重大な事故を起こした」ということは、自動車でも「重大な事故を起こす可能性が高い」とみなされるので、自動車の運転免許の停止処分を受ける可能性があります。


実際に、自転車で重大な事故を起こした運転者に対し、自動車の運転免許の停止処分を下した事例もあります。



奈良市内の市道で、急に斜めに横断しようとした自転車と後続のバイクが接触、バイクに乗っていた男性が重傷を負った。

自転車に乗っていた男性には、バイクの男性を救護する「救護義務」があったにも関わらず、「大したことはないだろう」と判断してその場を立ち去ったため、「救護義務違反」で書類送検、後に150日間の自動車運転免許の停止処分を下した。


こちらは飲酒運転による事故ではありませんが、飲酒運転でなくても刑事上・民事上の処分を受けることになりますから、「自転車だから大丈夫」はありえないのです


自転車も飲んだら絶対に乗らないこと!



自転車の飲酒運転で捕まった場合の罰則や罰金について解説させていただきましたが、いかがでしたか?


意外にも厳しい処分を下されるということに、驚かれた方も少なくないと思います。


ただ、脳の機能が麻痺した状態で自転車に乗るということは、周りに多大な迷惑をかける可能性があるので、このような厳しい処分は必要だと思います。


自転車も自動車と同様に、「飲んだら乗らない」「乗るなら飲まない」を徹底して下さい


スポンサードリンク