「親知らずは痛いもの」というイメージを抱いている方も少なくないはず。


その中でも、「生えかけの状態が痛い」という方も多いといいます。


生えかけの親知らずが痛いと、やはり気になってしまって辛いですよね。


もし生えかけの親知らずが痛くなってしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?


親知らずが生えかけで痛い時に役に立つ、5つの効果的な対処法についてご紹介します。


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親知らずとは?



はてなマークとオカメインコ

親知らずとは、10代後半から20代にかけての間に、上下左右の一番奥に生えてくる歯のことを言います。


上下左右の一番奥にそれぞれ1本ずつ、全部で4本生えてくるのが一般的ですが、4人に1人の割合で、1本も生えてこないことや1~3本だけ生えて4本生えそろわないこともあります


正式名称は、上の親知らずを「上顎第三大臼歯(じょうがくだいさんだいきゅうし)」、下の親知らずを「下顎第三臼歯((かがくだいさんだいきゅうし)」と呼びます。


ちなみに歯医者さんでは、前(正中)から数えて8番目に生えてくる歯であるため、「8番」とも呼んでいます。


「親知らず」という呼び名の他に、



◇智歯
◇知恵歯
◇18歳臼歯


といった呼び名があります。


「親知らず」と呼ぶのはなぜ?



なぜ「親知らず」なんて呼び方をするのか、疑問に感じたことがある方もいると思います。


親知らずと呼ばれるようになったのには、次のような説があります。



【子供が自立している】


子供に乳歯や永久歯が生える時期は、親も「歯が生えてきた」とわかりますよね。


ところが、親知らずが生えてくる時期はその頃とは違って、子供がある程度親から自立している場合が多いです。


そのため、「親が知らないうちに生えてくる」という意味で、親知らずと呼ばれるようになったようです。




【親が亡くなっていた】


現在よりも平均寿命が短かった頃は、ちょうど子供に親知らずが生えてくる頃までに親が亡くなってしまうケースも多くありました。


そのため、「亡くなってしまったために歯が生えてきたことを知らない」という意味で、親知らずと呼ぶ説もあります。



ちなみに、「智歯」「知歯」という呼び名には「知恵がつく頃に生えてくるから」という意味が、「18歳臼歯」という呼び名には「18歳頃に生えてくる臼歯」という意味があります。


いずれの呼び名も、親知らずが生えてくる平均的な時期を表しています。


親知らずが生えかけで痛むのはなぜ?



 歯が痛い日本人女性

生えかけの親知らずというのは、完全に生えてからと比べても痛みが出やすいものです。


これは、「親知らずが生えている方の大半が通ってきた道」といっても過言ではありません。


とはいえ、痛みがあるというのは辛いものです。


では、親知らずが生えかけで痛むのはなぜなのでしょうか?


親知らずが歯茎を突き破って出てくるから



想像すると「うわっ」と思うかもしれませんが、親知らずが生えてくる時というのは、歯茎を押し上げて突き破った後に生えてきます


歯茎が押し上げられ、そして突き破られるということは、痛みが出るのも当然のこと。


この痛みは、親知らずが真っ直ぐ正常に生えてくれば短期間で治まるのですが、正常ではない生え方で生えてこようとしていると、痛みが長く続くことがあります


汚れが溜まりやすいから



親知らずによって突き破られた歯茎は、親知らずの上に覆いかぶさる場合も多く、食べカスなどの汚れが溜まりやすい状態になっています。


それでなくても、奥歯である以上磨き残しが発生しやすい部分であるため、生えかけの親知らずによって、さらに汚れが溜まりやすい状態に。


こうして溜まった汚れによって細菌が繁殖炎症が起こって腫れたり、どんどんと溜まる汚れで歯茎が圧迫されたりして痛みの原因になります。


真っ直ぐに生えてきている場合と比べると、斜めや横に生えてきている場合のほうが汚れが溜まりやすいので要注意です。


歯茎を噛んでしまうから



親知らずは、「左上と左下」「右上と右下」がそれぞれで噛み合いますよね。


生えかけの親知らずと噛み合う親知らずがすでに生えている場合、生えかけの親知らずの歯茎を噛んでしまい、痛みが出ることがあります。



【例】

左上の親知らずが先に生えていて、左下の親知らずが生え始めている状態だと、左下の親知らずの歯茎を噛んでしまう



上の親知らずが先に生えていて、噛み合う下の親知らずが生え始めてきた時に、上の親知らずが下の親知らずの歯茎を噛むというケースが多いようです。


虫歯になっているから



「歯茎ではなく歯が痛い」という場合は、生えかけの親知らずが虫歯になっているために痛みが出ている可能性が考えられます。


前述している通り、ただでさえ歯磨きがしづらい親知らずは、生えかけの状態だとなおさら歯磨きがしづらいので、汚れも溜まりやすいです。


その結果虫歯が発生し、親知らずが痛くなったり、腐敗した虫歯菌の影響歯茎にまで痛みが及んだりすることがあります。


場合によっては、生えかけの親知らずが原因で、親知らずの隣の歯が虫歯になることもあるそうです。


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痛い時に役立つ5つの効果的な対処法



氷

生えかけの親知らずが痛い時に役立つ、5つの効果的な対処法をご紹介します。


①冷やす



親知らずに限ったことではありませんが、歯というのは、血流が増加すると周りの神経を圧迫し、痛みを引き起こします。


そのため、患部を冷やして一時的に血流を抑えてあげる必要があります。


ですから、冷たいタオルや保冷剤、冷却シートなどを頬に当ててあげると、痛みを和らげることができます。


顎の下のリンパ節にまで痛みが及んでいる場合は、リンパ節も冷やしてあげましょう。


②優しくブラッシングする



生えかけの親知らずの周りには、食べカスが詰まっていたり、食べカスによって細菌が繁殖していたりします。


ですから、詰まった食べカスを取り除くと共に、細菌の繁殖を抑えなければなりません


ただ、痛みが出ている状態だと、いつものようなブラッシングが刺激になって悪化する可能性があるので、優しくブラッシングして汚れを取り除きましょう


歯ブラシは柔らかめのものに変え、部分磨き用のヘッドが小さな歯ブラシも使って、優しくブラッシングしましょう。


③低刺激のマウスウォッシュを使う



痛みを悪化させないようにするためには、口腔内の清潔を保つことも非常に重要です。


ですから、ブラッシングに加えてマウスウォッシュを使い、口の中をキレイに洗い流しましょう


ただ、刺激が強いマウスウォッシュを使ってしまうと、逆に刺激を与えてしまって良くないので、低刺激のマウスウォッシュを使うようにしましょう。


水で口の中を洗い流すだけでも効果があります。


④食べ物に気を付ける



ここまででもお話ししている通り、生えかけの親知らずが痛い時に、余計な刺激を与えるのはご法度です。


硬い・熱い・辛いといった、刺激の強い食べ物は避けましょう


食べ物自体が食べづらい状態である場合は、食べずにいて栄養が不足しても困りますから、ウィダーインゼリーのような栄養が摂れるゼリーを食べましょう。


⑤市販の痛み止めを飲む



どうしても痛みが辛い場合は、市販の痛み止めを飲むのも効果的です。


歯医者で処方される薬とほぼ同等の効果を得ることができる市販薬もあるので、生えかけの親知らずの痛みや腫れへの効果が期待できます。


服用する場合は用法・用量をしっかりと守り、後で受診した時には「市販の痛み止めを服用した」ということをきちんと申告するようにしましょう。


痛い時にやってはいけないこと



生えかけの親知らずが痛いと、どうしても気になってしまいますよね。


しかし、気になるからといって、歯ブラシで突いたり指で押したりしてはいけません


刺激を与えると悪化する恐れがあるので、痛みが出ている時は刺激を与えないのが一番です。


歯を磨く時は、なるべく刺激を与えないように優しくブラッシングするのが鉄則です。


後から必ず受診しよう!



正常な生え方をしていれば、生えかけの親知らずによって痛みが出るのも短期間で済みます。


ただ、長く痛みが続いている場合は「異常のサイン」と捉えて、歯医者を受診する必要があります。


痛みや腫れなどがそれほど強くない場合は抜歯になるケースが多いです。


また、周辺の歯を削って対応することもあります。


痛みや腫れが強い場合は抜歯ができないので、まずは抗生物質や痛み止めで状態を落ち着かせてから抜歯ということになる場合が多いです。


「応急処置」として試してみて!



今回は、親知らずが生えかけで痛い時に役に立つ、5つの効果的な対処法についてご紹介させていただきました。


親知らずが生えかけで痛い時は、本来であればすぐに歯医者に行くべきです。


ただ、すぐに受診できない場合もあると思うので、そのような場合は「応急処置」として、今回ご紹介させていただいた対処法を試してみてください。


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