「過食嘔吐」という、「痩せることができる魔法」のようにも見える行為があります。


この過食嘔吐を繰り返すことで「痩せた」という人がいる一方で、逆に「太った」「太りやすい体質になった」という人も少なくありません


では、過食嘔吐を繰り返すと太るのでしょうか?


それとも、希望通りに痩せることができるのでしょうか?


過食嘔吐で太るのか痩せるのか、そして過食嘔吐に関して「知らないと怖い3つのこと」も併せて解説します。


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過食嘔吐は太る?痩せる?



疑問-素材イラスト2

皆さんが過食嘔吐という言葉から連想されるのは、「太る」でしょうか?


それとも「痩せる」でしょうか?


「食べては吐き、食べては吐き」を繰り返している状況、「太るとは思えない」「痩せると思う」という方のほうが多いと思います。


では、過食嘔吐は太るのか、それとも痩せるのかというと、結論からお話しすると「太ります」


確かに過食嘔吐で痩せる方もいるのですが、あまり多くはありません


ほとんどの方が「太った」「太りやすくなった」、もしくは「痩せない」「ほとんど体重が変わらない」という状態に陥るのだとか。


ですが、これにはちゃんとした理由があります。


過食嘔吐によって太るメカニズム



食べ過ぎの人のイラスト

過食嘔吐によって太ったり、太りやすい体質になったりしてしまうのは、「過食」「嘔吐」という行為による身体の反応によるものです。


インスリンが大量分泌されてしまう



過食行為によって大量の食べ物が摂り込まれると、体内では「血糖値」が急激に上昇し、その急激に上昇した血糖値を下げるための「インスリン」が大量に分泌されます。


このインスリンの大量分泌は、のちに血糖値の急激な低下を招きます。


血糖値が低下すると人間は空腹感を感じるようにできているのですが、過食によるインスリンの大量分泌で血糖値が急激に低下すると、より強い空腹感を感じてしまいます。


このより強い空腹感が、次の過食を招きます


身体が栄養を溜め込みやすくなる



たった数回の嘔吐なら問題ないものの、過食嘔吐によって嘔吐を何度も何度も繰り返すと、身体の中はまさに「栄養不足」の状態に。


長期にわたって栄養不足の状態に陥ると、脳から「栄養が不足しているから食べ物を食べて(栄養を摂って)ください」というサインが出ます。


このサインによって、「食べたい」という気持ちが高まると同時に、「少しでも栄養が入ってきたら頑張って摂り込もう」と、過食嘔吐をしていない方の身体よりもたくさんの栄養を摂り込もうとします


その結果、身体が余分に栄養を溜め込んでしまうのです。


戦時中など、食べ物を満足に食べることができなくても人間が生き延びることができた理由と同じです。


満腹感がわからなくなってしまう



過食嘔吐の状態に陥ると、満腹感がわからなくなります


つまり、いくら食べても「お腹いっぱい」にはならず、いつまでも食べ続けるので、食べ終わって嘔吐する頃には、すでに食べ物の消化吸収が始まってしまった後。


消化に良い食べ物だとその傾向は強いです。


過食嘔吐は、「食べ物が消化吸収される前に嘔吐して、食べたことをなかったことにする」という行為。


嘔吐を繰り返すことによって、身体が栄養を溜め込みやすい状態にもなっているので、少しでも消化吸収されると簡単に太ってしまいます


長い時間食べ続けていて、なおかつ消化に良い食べ物を食べていたとすると、嘔吐する頃には完全に手遅れ…ということもあるのです。


消費カロリーより摂取カロリーが上回ってしまう



ダイエットに対しても同じことが言えるのですが、消費カロリーが摂取カロリーよりも上回らなければ、体重を落としたりキープしたりすることはできません


もし、高カロリーの食べ物を過食してしまった場合、摂取カロリーよりも嘔吐によって消費したカロリーのほうが少なければ当然太ります


過食嘔吐を繰り返している身体は、少しの栄養でも一生懸命溜め込もうとしてしまうので、消費カロリーより摂取カロリーが上回ると簡単に太ってしまう可能性があります。


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知らないと怖い3つのこと



憂鬱な表情の女性

ではここからは、過食嘔吐に関する「知らないと怖い3つのこと」についてお話しさせていただきます。


①過食嘔吐による身体への悪影響が無数にある



知らないと怖い3つのこと、1番最初にお話しさせていただきたいのが「過食嘔吐による身体への悪影響が無数にある」ということです。


つまり、たとえスレンダーな身体を手に入れることができたとしても、「痩せた」というメリットをはるかに上回る数のデメリットが存在するということ。


例えば、過食嘔吐は次のような症状を引き起こすとされています。



むくみ
貧血
脱水
低血糖
低血圧
しびれ
頭痛
めまい
眠気
全身倦怠感
不整脈
唾液腺の腫れ
口腔内・食道・胃の損傷
インスリンの分泌異常
月経異常
肝機能障害
吐きタコ
乾燥肌
歯が溶ける
虫歯

など…



これらの症状は、過食嘔吐を繰り返すことによって陥りやすい、「栄養不足」「胃酸の逆流」「電解質異常(低カリウム血症)」などの様々な体の異常が引き起こす症状です。


見ての通り、身体の一部だけではなく全身にまで影響が及びます。


こういった状態が続くと、いずれは食道や胃の病気やガン、腎臓や心臓の機能の低下、糖尿病といった病気へと発展、最悪の場合は命を落としてしまうこともあります。


身体の中はもちろんのこと、むくみや唾液腺の腫れは表に現れる不調であるため、ルックスも崩れてしまいます


②ストレスの悪循環から抜け出せなくなる



過食嘔吐の状態に陥ると、ストレスの悪循環から簡単に抜け出すことができなくなります


過食嘔吐に関わるストレスとしては、次のようなストレスがあります。



・「過食嘔吐をしてしまった」という罪悪感によるストレス
・「嘔吐する」という行為そのものに対するストレス
・嘔吐しているのに痩せない(太る)ことに対するストレス
・栄養不足による飢餓状態で脳が食べ物に支配されるストレス




「栄養不足による飢餓状態で脳が食べ物に支配されるストレス」について補足させていただくと、



①過食嘔吐により栄養が不足する
②身体が飢餓状態になる
③脳から「栄養が不足しているから食べ物を食べて」というサインが出る
④太るから食べたくないのに食欲が沸く



このようなメカニズムによって、常に食べ物のことを考えてしまうようになります。


ストレスというものは、また新たなストレスを生んでしまうもの


ストレスがきっかけで始まることが多い過食嘔吐ですが、過食嘔吐によって新たなストレスが生み出されストレスの悪循環から抜け出すことが難しくなります。



③経済的損失が大きい



心身に直接的に関わることではないのですが、「過食嘔吐による経済的損失は大きい」ということも知っておかなければならないことです。


ここまでの中でもお話ししている通り、過食嘔吐は一度に大量の食べ物を食べてしまうだけではなく、満腹感がわからなくなるのでいつまでも食べ続けます


簡単に言うと、食べる量が増えるわけですから、その分食費の出費が激しくなります


ところが、過食した後に嘔吐することによって、お金を出して買った食べ物も身体の外に出て行ってしまうわけですから、お金をトイレに流してしまうのと同じ状況になります。


例えば、食費に「1日2000円」かかったとします。



2000円×1か月(30日)で1か月の食費は6万円
2000円×365(1年間)で食費は73万円



これらのほとんどをトイレに流してしまうことになります。


これはかなりの損失です。


一向にお金は貯まらず、常にギリギリの生活を強いられることになります。


過食嘔吐は「太る行為」である



今回は、過食嘔吐で太るのか痩せるのか、そして過食嘔吐に関する「知らないと怖い3つのこと」について解説しました。


ここまでの内容をまとめると、過食嘔吐は「願望とは裏腹に太る行為である」ということ、そして「自分自身の身体を痛め付ける自縄自縛な行為である」ということになります。


痩せたいのに太りやすくなってしまう上に、スレンダーな身体を手に入れることができても不健康になってしまう、残念ながら良い行為とは言えません


過食嘔吐の状態から抜け出すことは容易なことではありませんが、ゆっくり時間をかけて克服に向けた努力をすることで、いつかは抜け出すことができるはず


過食嘔吐に悩んでいる方、周りに過食嘔吐で悩んでいる人がいるという方は是非、参考にしていただけると嬉しいです。


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