胃の中に住みついて悪さをし、病気を引き起こすこともある「ピロリ菌」。


このピロリ菌は、胃の中に住みついていることがわかっても除菌することができます。


ただ、そうなると気になってくるのが「除菌方法」と「費用」、そして除菌による副作用の問題です。


今回は、ピロリ菌除菌に関する気になる問題について解説します。
ピロリ

ピロリ菌の基礎知識

ピロリ
ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクターピロリ)は、胃の中で悪さをする細菌のことです。


「幽門(ゆうもん)」と呼ばれる胃の出口に住み着いており、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんといった病気を引き起こすとされています。


「経口感染」によって感染する


ピロリ菌は、食べ物や飲み物を通して口から摂り込まれる「経口感染」によって感染する場合が多いです。


衛生状態があまり良くなかった時代に生まれた50歳以上の方の感染者が多いのですが、感染している親御さんから子供に感染するケースも多く、若い世代にも感染者がいます。


最近では、「ゴキブリがピロリ菌と関わっている可能性がある」との意見もあり、ゴキブリを通して感染する可能性も指摘されています。


ピロリ菌の検査方法

医者
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる方法としては、次のような検査方法があります。



【内視鏡を使う検査】
・培養法
・迅速ウレアーゼ試験
・組織鏡検法

【内視鏡を使わない検査】
・尿素呼気試験法
・抗体測定
・糞便中抗原測定


なお、「ピロリ菌に感染しているかどうか」ということを確実に判定するために、複数の検査方法を用いる場合が多いようです。


ピロリ菌が見つかった場合の除菌方法

薬
もしピロリ菌が見つかった場合は、「1週間薬を飲み続ける」という方法でピロリ菌を除菌していくことになります。


現在の日本でピロリ菌除菌に用いられているのは、胃酸分泌を抑制する効果がある「プロトンポンプ阻害剤(PPI)」という薬と2種類の抗生物質になります。


この方法では、約70~80%の患者さんがピロリ菌除菌に成功すると言われています。


新しい薬も!


今年の2月に「ボノプラザン」という胃酸分泌を抑制する効果がある薬が登場し、この薬に2種類の抗生物質を合わせることでさらに高い除菌効果が期待できるようになりました。


その除菌効果は約90%にも上るということで、今後が期待されています。


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ピロリ菌除菌にかかる費用は?


ピロリ菌除菌にかかる費用に関しては、「健康保険が適用されるかどうか」によって変わってきます。


ピロリ菌による胃炎などの病気が見つかった場合は健康保険が適用されるため、薬代は3,000円ほどになります。


また、ピロリ菌の感染のみが確認された場合は、薬代は6,000~8,000円ほどになります。


こちらはあくまでも目安なので、詳しくは医療機関のほうに確認してみてくださいね。


ピロリ菌除菌の副作用に関する注意すべきポイント3つ



ピロリ菌除菌では副作用が現れる場合が多く、注意しなければならないポイントが3つあります。


①副作用が現れやすい


ピロリ菌除菌には「副作用の症状が現れやすい」という特徴があります。


ピロリ菌除菌による副作用には、次のようなものがあります。


・下痢
・軟便
・口内炎
・味覚障害
・腹痛
・発熱
・アレルギー(かゆみ・発疹)
・肝機能の検査値の上昇

こういった副作用が現れるのは、ピロリ菌除菌をしている方の約1割程度です。


②副作用に耐え続ける必要があることも


少しでも副作用があると怖くなってしまうかもしれません。


ただ、ピロリ菌除菌の場合は、副作用の症状が比較的軽いものであれば除菌を続行します。


副作用があるからといって途中で服用を止めたり、量や回数を減らしたりしてはいけません。


③医療機関に連絡すべき副作用が現れることも



もちろん、強い副作用の症状が現れた場合はこの限りではありません。


腹痛や下痢の症状がひどい場合や便に血が混じっている場合など、「おかしいな」と思った時には服用を止めましょう。


そして医療機関に相談し、適切な対応をとってもらうようにしたほうが良いでしょう。


ピロリ菌のことを知っておこう!


ここまで、ピロリ菌の除菌方法や費用、副作用などについてお話しさせていただきました。


ピロリ菌による病気の自覚症状の有無に関わらず、ピロリ菌は誰もが感染している可能性があるものです。


万が一感染していた場合のことも考えて、ピロリ菌に対する理解を深めておきましょう。


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